世帯の収入格差が子供の医療格差に影響している現状

我が家は中流であると皆が答えていた時代は終わり、現在は娯楽三昧でも貯金ができる家庭と生活を極限まで切り詰めて、生活がギリギリの家庭があります。こうした経済格差が子供の健康に影響しないように、政府は子供の医療費を無料にしました。しかし、地域によって無料になる上限年齢が違うため、「あそこの自治体は高校卒業までだけど、ここは小学校3年生まで」などといった差がある状態です。

それに加えて、無料になる医療費は健康保険適用分のみなので、入院時の食事や普遍的な病気、怪我は実費になります。よって、家庭の経済格差が子供の健康に影響を及ぼしている状態はまだまだ改善されていません。実際、日本小児科学会は、子供の病気や怪我の発見が遅れる家庭ほど収入が低いと発表しました。そのため、子供の医療費が無料だから安心と思うのではなく、自己防衛で子供をしっかり守ることが必要なのです。

具体的にはまず、医療費無料の上限がより高い年齢の地域に引っ越すという手があります。容易なことではないかもしれませんが、遠くのエリアまで引っ越さなくても、同じ学区で医療費の上限が違う自治体は多々あります。よって、子供の学区を変えない範囲で引っ越すことで、医療費の無料期間が延長できるというわけです。

それから、「貯金がない、無駄なお金がない」などの理由で実費医療費が払えない家庭は、医療保険に加入することをおすすめします。大人の医療保険のオプションにある子供の医療保険であれば、月々数百円の格安で加入できるものもあります。特に一時金が出る保険に加入しておくと、いざという時に備えることができて安心ですよ。